設立趣旨
近年の日本社会は高度経済成長を経て、国際化、近代化が進み我々の生活は溢れるほどの利便的な物質に恵まれ、快適な日常を送ることを実現しました。
それらの変化は子ども達の教育、遊びの中にも大きな影響を及ぼすこととなったと考えられ、パソコン、テレビゲームを始めとする電子機器を通じたコミュニケーション、ゆとり教育が導入されても冷めやまぬ受験戦争、コンピューターと遊び、塾で勉強することが当たり前となっている子どもは最早少なくありません。また体力の低下も下降の一途を辿っており、成長期の骨格異常にまで及んでいます。
核家族化、地域社会の崩壊に伴い、コミュニケーション能力が低下し、学校でも家庭でも与えられ準える生活に慣れきっている子ども達は五感が鈍り、自分で考えることをしなくなってしまっています。
このような精神的発達の遅れ、体力の低下は深刻化しており、近年凶悪犯罪が増加している現実を考えると外界との接触に消極的になる親の心境は無視できません。しかし子どもを外に出さないという選択は、子どもたちの未来にあらゆる弊害をもたらすでしょう。
コミュニケーション能力、創造性の欠如、虚弱体質、肥満児の増加もこの「外で遊ばせられない」という現実が原因の一端を担っていると考えられます。
我々はこれからの問題に対し、体操教室という形態で活動してきました。子ども、親達はそれを望んでいないのではなくほしくてもそういった場がないという現実に嘆いていたのです。
学校でも塾でもない様々な友達をつくる喜び、喧嘩やぶつかり合いから得る思いやりの心、子ども自身が考え、企画し、行動するという自主性、五感を最大限に駆使し、思考する中で構築創造力、このような集団の中でのコミュニケーションを通さなければ培うことのできない社会性や自主性を育むことを目的とし、活動してきました。
受験や学校教育の為の塾的要素の強い団体ではなく、我々は、心、体力、英知を育み、子ども達の成長に深く関わっていくことで、各種スポーツだけではなく、自発的な動機による参加型体験学習、自然、芸術とのふれあいなど幅広い活動を通して、子ども達の将来を見据えた組織づくりをしたいと考えています。
我々は三歳から中学生を対象に子ども達の健全な育成に寄与することを目的としてNPO法人を目指しています。